私たちについて
代表の藤本は日本伝統工法の大工です。普段から誰よりも木を見て、木と触れ合って生きています。
だからこそ、日本の森の危機を肌で感じ、様々な場所で訴えて来ました。
意見するだけではなく何か行動を起こさなければ、森が死んでしまう。森が死んでしまえば人の生活も危ぶまれる。
いてもたってもいられず、令和2年春頃から藤本工務店の拠点である葉山の森に目を向けて活動開始。
令和3年5月、一般社団法人 葉山の森保全センター(HFC)は正式に法人会し、本格的な活動を行うこととなりました。文字通り、葉山の森を保全するために集まった有志で構成された非営利法人です。私たちは葉山の森に多様性を持たせて活かしていく活動を行いたいと考えています。私たちがこれからすべきことは大きく3つに分けられます。
① 生物多様性が豊かな葉山の森
② 森の十分な活用
③ 遊べる森·学べる森の創造
この3つの目標を軸にさまざまなミッションを掲げ、立ち上がった団体です。
私たちのビジョン
日本は国土の66%が森林です。
しかし、関東地方にはほとんど森林がありません。
森の少ない関東において、珍しく葉山町には森林が面積の半分以上を占めています。
にもかかわらず葉山には森林組合や林業の会社もなく、町役場には森林を整備するための担当課もありません。
戦後、生活様式の変化に伴い、何十年も放置された森林は危機的な状態にあります。
森林を保全し、多種多様な自然を将来に残していくことはやがては我々人の命の安全にも繋がると信じています。
まずは葉山の森から。
そして日本の全体の森へと繋げていきたいのです。
なぜ今、この課題に取り組むのか。
葉山の森林を多種多様な自然環境を持つ里山として将来に残したいと言う強い思いから活動を始めました。
そのための地元ボランティア団体はあるものの、
ボランティアであるがゆえに限界があり、危険木や倒木の処理まで手は及んでいないのが現状です。
また、葉山の森には戦後に植えられた杉の林が至る所に点在しています。
伐採して搬出することを考えられず植えられた杉たちは、既に伐採適齢期を迎えていますが、
間伐されないまま育った60~80年の杉は残念なほど貧弱です。
しかもどこも倒木の危険を秘めているだけでなく、密集しすぎているが故に成長も遅く、そのため二酸化炭素の吸収量も極小なのです。
つまり今、葉山の森は危機的な状態にあると言えます。
ボランティア団体では手に負えないこの状況は、放置していれば危険なだけでなく生物の多様性の観点からもいいとは言えません。
この状況、葉山に住む私たちは見て見ぬ振りをすることはできません。
私たちは本格的な活動を継続していけるための組織を作りました。
そこにあるのはボランティアの方々と同じ「森を救いたい」と言う思いです。